Surface Combatants FAQ|軍事板常見問題&良レス回収機構 c
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「Strategy Page」◆(2011/01/14)SURFACE FORCES : Another Tiny Weapon For the LCS
『世界の艦船増刊 日本巡洋艦史』(海人社,2011/12/15)
立ち読みしてきたぞ.
前半はWW2の艦じゃないのでスルー. まあ,大体はどこかで見たような写真ばかりだ.
未発表写真もある程度あるみたいだが,おおっ!!と思ったのは,香取の司令官室,艦長室かなあ.
クリアーな内部写真が3枚ほど.
豪華だとは聞いていたが,ここまですごいとは.
軍艦とは思えん.
実の所,一番載せて欲しかった写真は,香椎の偽装煙突写真だったのだが,世界の艦船の予告編に載ったのに,この本には載せないなんて!
なんてこったい.
B林堂はどれとどれが未発表写真だと解説してて,プレミア感がわかりやすいんだが,こっちはその辺が上手じゃないなあと思った.
-----------------軍事板,2011/12/17(土)
【質問】
戦闘艦不要,海上戦力は潜水艦と空母,それから補給艦のみでいいのでは?
空母の護衛は潜水艦と艦載機とでします.
これでは護衛力不足でしょうか・・?
【回答】
それで十分だとしている国は聞いたことがない.
空母の個艦防御力はあんまり高くない.
ある程度離れたところからだーっと対艦ミサイル撃たれたら,潜水艦や艦載機じゃ対応できない.
そのため,防空は複数の兵器で重層的に行うのが原則.
米の空母打撃群なんかを参考にすると,
最外周に艦載機によるアウターゾーンを設定して迎撃,
その内側には護衛艦船のエリアディフェンス,
個艦単位で迎撃を試みるポイントディフェンス,
さらに内側にはCIWSとソフトキルを配する.
空母の護衛に主として艦載機を使うとすると,空母そのものを護るために空母の搭載機のかなりの数を割かなくてはいけなくなる.
そうすると,「空母自身を護るために空母がある」と言うよく解らない艦隊になってしまい,他のことが何もできない.
それでは戦力としての意味がなく,何をやっているのかわからん.
▼ また,潜水艦で潜水艦に対抗するのは難しい.
海底地形等を利用して待ち伏せるならまた別だが,動的な対象を攻撃してくる敵潜水艦を,潜水艦で護るのは困難.
潜水艦に対しては航空機が圧倒的なアドバンテージを持つ.▲
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
何故,戦闘艦は同じ型を大抵,2隻を建造するのですか?
コスト面なら大量に造った方が1隻辺りは安くなりますよね?
それなのに兄弟艦と言って2隻なのか?疑問です.
なんらかのジンクスみたいなモノが,在るのですか?
【回答】
wikipediaですみませんが,とりあえずの例として.
海上自衛隊艦艇一覧
これを見てもらえれば,はるな型は2隻,こんごう型は4隻,はつゆき型は12隻です.
仰るとおり,同じ設計で大量に造ったほうがコストは下がります.
しかしこれと決めて大量に姉妹艦を抱えると,時代が下ると大量の旧式艦を持つということにもなります.
搭載する兵器や艦の形状などの技術開発,及び想定される戦闘の状況は日進月歩ですから,多少造� ��て,新しく設計をして,また多少造って,という方法も組み合わせなくてはなりません.
同型艦を何隻建造するかは,その時代ごとの艦隊整備計画と,お財布の事情によりますです.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
何故,かつての世界三代海軍国は,現在ではいずれも巡洋艦の建造をやめてしまったのでしょうか?
あと,日本,アメリカ,イギリスが,今後巡洋艦を建造することはありえますか?
【回答】
巡洋艦がなくなったのではなく,駆逐艦が巡洋艦化した.
よって,昔ながらの『巡洋艦』という艦種区分と,現代の艦種区分を一緒くたにすべきではない.
その昔,海軍軍縮条約の時代は備砲と排水量で駆逐艦と巡洋艦の区別がされてたが,それが破棄されてからは明確に区別するものはない.
軽巡並みの多きさの駆逐艦もあるし,現代の巡洋艦の備砲は過去の駆逐艦クラスしかないものもある.
(その分,条約時代にはなかったミサイル兵装が整っているのだが)
●タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦
基準:7,652t〜
(建造時期,装備によって異なる)
満載:9,407 - 9,590t
(建造時期,装備によって異なる)
●こんごう型護衛艦
基準排水量 7,250t
満載排水量 9,485t
wikiから引っ張ったが,こんなもんだろ.
なので,巡洋艦にはあって駆逐艦には無い機能などないし,名称以外では両者の違いは現代では無い.
違いといえば,艦長ポストの階級差くらい.
アメリカなどは,艦長の階級ポストの数を確保するため,巡洋艦とクラス分けしてるだけとも言われている.
つまり,ある程度でかくて,艦隊指揮を取る能力があったりすると,昔の名残として,じゃ巡洋艦にしちゃえとばかり区分けしているような感じで,現代において巡洋艦という艦種そのものにあまり意味はない.
日本は全部,護衛艦という名称なので,そもそも駆逐艦すら持ってない.
旧海軍の区分に従うとするならば,
艦長が大佐(一佐)なのが巡洋艦
艦長が中佐(二佐)なのが駆逐艦
ゆえに,いまのところ海自には巡洋艦もない.
軍事板,2008/08/21(木)〜08/22(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
巡洋戦艦って何?
【回答】
装甲巡洋艦に戦艦並みの攻撃力を持たせた軍艦です.
装甲は巡洋艦そのままなので,防御力が弱いのですが,そこは速度でカバーする算段でした.
1908年に建造された「インヴィンシブル」級がその始祖とされますが,第1次世界大戦での戦いの結果,「やっぱ防御力が弱いとダメだ」ということになり,すたれていきました.
【ぐんじさんぎょう】,2008/7/20 12:00
巡洋戦艦「インドミタブル Indomitable」(インヴィンシブル級)
before
after
【質問】
戦艦,巡洋艦,巡洋戦艦の区分がイマイチよくわかりません.
【回答】
戦艦=敵戦艦と殴り合う.それだけを考えた性能.WWUレベルだと最低でも30cm砲以上.速度は旧式艦だと20ノットがやっとだけど新鋭艦では30ノットを超えるものも.
巡洋戦艦=戦艦に準ずる攻撃力と巡洋艦に準ずる機動力.WWUではWWTから存在した,このカテゴリーに忠実な旧世代艦7隻(英3,日4)と,1930年代頃からブームになった,3万t前後でバランスのとれた,しかし戦艦とやり合うにはやや不足な攻防力を備えた新世代艦(仏ダンケルク,独シャルンホルスト,米アラスカなど)がある.
ただし,正式に巡洋戦艦と呼ばれたのは旧世代艦のみ.
他に,例外的に米アイオワも巡洋戦艦の一種と言える.
巡洋艦=戦艦が敵戦艦に備えるため簡単には動けない中� �事実上もっとも活動する主力艦.巡洋艦のキモは航洋性で,攻防は二の次.駆逐艦では難儀する外洋をスイスイ行けなきゃ巡洋艦を名乗る資格なし.
軍事板
【質問】
フリゲート艦とコルベート艦って何? 海防艦って何? 戦艦とどうちがうの? 戦艦が古くて一線でつかえなくなると海防艦になるの? 砲艦って何?
(ハウス in 世界史板)
巡洋艦・駆逐艦・フリゲート艦の区別がつきません.
海上自衛隊は護衛艦なんて訳分からん名称つかってますよね.
違いを教えて下さい.
(軍事板)
【回答】
中世以来,19世紀末になるまで,戦闘艦の区分としては,一番大きいのを戦列艦,中くらいの艦をフリゲート, 小さい艦をコルベットと称していました.
フリゲートは語源不明ながら,16世紀ごろのフランス語,fregate(最初のeの上にアクサン) からきているという点は確かなようです.
もともと中世地中海あたりで使われていた小型の船で,帆走とは限らず,漕走のものも含まれていました.
英国の場合は,最初,乗員数で区分され,300名以上を一等艦,50人未満を六等艦としていました.
18世紀以降は砲門数で区分するようになりました.
アンソン海軍卿が定めたのが,100門以上を一等艦,84〜100門が二等艦,64〜84門を三等艦,50〜64門が四等艦,32〜50門が五等艦, 32門未満を六等艦,20門未満を等外艦としていました.
この一等〜四等艦を戦列艦,五等,六等がフリゲイト,等外艦をスループとしています.
フランスの場合も砲門数で等級を分け,76門以上3層砲甲板を有するモノを一等艦とし,以下30門以上1層
砲甲板を有する五等艦と呼び,五等艦以下をフリゲイト,ブリッグなどと言っています.
フリゲイトは,上記区分で,24〜40門程度の1層砲甲板の艦を指します.
更にシップ型,つまり,3本のマストの前の2本に横帆を,最後尾マストに横帆と縦帆を掛けるもので,排水量は
1000t未満.
打撃自体は戦列艦が行いますので,主任務は偵察,監視,情報や命令の伝達,沿岸警備,商船護送,要人急送,海賊,私掠船討伐,つまり,単独行動が可能で,快速力と小回りの効く艦であることが重要です.
コルベットは,フランスが最初に開発した艦で,フリゲイトよりも小型で,平甲板のシップ型で,植民地警備や土着民討伐,砲艦外交用に使用されています.
以下,等級艦に入らない艦船としてスループ,ボムケッチなんてのもあります.
後に蒸気機関,旋回砲が実用化されると,舷側固定砲門は意味が無くなり,艦の性格も変化していきます.
戦列艦は,外洋で敵艦と戦闘し,敵地の沿岸邦題を破壊する任務を持ち,激浪に耐える航洋性と,長大な航続力,大型の大砲と強固な装甲防御力を持つ戦艦に変貌します.
この戦艦のうち,任務,装備は戦艦と同じですが,戦闘場面を自国沿岸に限定したのが,海防艦,あるいは海防戦艦と言う艦になり,耐波性に劣りますが,陸地に接近出来,小型の船体に大口径砲を装備することで安価に数が揃えられると言うことで,中小国が挙って整備しました.
フリゲイトは敵商船と護衛艦を攻撃する通商破壊任務と,その逆で敵の攻撃を防ぐ任務を持ち,航洋性,航続力,高速力を持つ代わりに,攻撃力と防御力の制約を受ける,巡洋艦に進化しました.
巡洋艦と言っても,一等から三等まであり,一等,二等がこれに当たりますね.
コルベットは偵察,命令伝達を主任務とする三等巡洋艦,または,通報艦に進化します.
砲艦はボムケッチの進化型でもあり,小型の海防艦と言っても差し支えないでしょう.
小さな艦に大口径砲を1門程度持ち,浅喫水であるため,河川,浅瀬で行動出来ます.
(眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 世界史板)
(軍事板)
現代では,運用する国が独自に呼称しています.
現在の巡洋艦という艦種類別はWWU辺りまでの軍縮条約などで決定された,
巡洋艦(一等巡/甲巡):20,3cm以内の砲を装備
巡洋艦(二等巡/乙巡):15,5cm以内の砲を装備
という『砲』が基準となっている類別ではありません.
(第一,条約がとっくの昔に破棄された現代では,このような類別は意味を持ちません)
現代の戦闘艦艇は,昔で言う重巡以上の高い攻撃力を持つミサイルを装備しています.
外洋航行性能も高く,結果的に排水量や砲力で類別する事は無意味になりました.
そういった事から現代では,世界的な統一基準は無く,各国の海軍内での相対的な事でおおまかに巡洋艦,駆逐艦,フリゲート,ミサイル艇と類別しています.
アメリカのイージス駆逐艦だろうが日本のイージス護衛艦だろうが,その国が勝手に駆逐艦/護衛艦と呼んでいるだけで,何か明確な基準が有る訳ではありません.
(だからと言って,イージス・システムも無いのにイージス駆逐艦とか呼んでいいと言うことでは有りませんが)
とりあえずアメリカの類別.
簡単に言えば,航洋性が主で戦闘能力が従なのが巡洋艦.
駆逐艦はその逆.正式名称は水雷艇駆逐艦だから水雷艇が出てきそうな海で,それらを追撃退できる程度の武装と航洋性,排水量しか求められていませんでした.
しかし,時代が進むにつれて要求される任務や航洋性が増え,それに伴って排水量も増えていきます.
そしてミサイルの兵装化により,大口径の砲を持つ巡洋艦並み/以上の性能を持つ現代駆逐艦に発展し,それまでの2次大戦型を改装した巡洋艦の立場が無くなった.
その時に思い出したように付けられた呼称が(ミサイル)フリゲート.
ヴァージニアやカルフォルニアなどの原子力推進ミサイル水上戦闘艦の建造当初の艦種類別が,巡洋艦ではなく,ミサイル・フリゲートだったのは,そういう理由から.
(アメリカには帆走外洋フリゲイトの傑作艦,コンスティチューションなどがあるのでそういうイメージだったのだろうか)
その後,ミサイルの兵装化が一般的になり,駆逐艦以上の戦闘能力を持つ艦が巡洋艦と呼ばれるようになった.
現在はフリゲートに類別される艦は,駆逐艦以下の性能を持つ戦闘艦になっている.
航洋性能の向上と,戦闘力を大きく重い砲に頼らない現代艦は,排水量や砲力で類別する事が無意味.
海自が「護衛艦」で呼称統一しているのは,ある意味正しい.
未来だが,Star Fleet Official Manualによると,Star Trekの時代にはえらいことになっているようです(笑).
軍事板
【質問】
軍艦について聞きたいのですが,巡洋艦と駆逐艦とフリゲート艦はどう違うんですかね?
ぶっちゃけほとんど変わりはなく,
巡洋艦:ミサイル山ほどつんでる艦隊の要
駆逐艦:なんにでも使える便利屋
くらいの認識でいいんですかね?
【回答】
巡洋艦:
外洋での作戦能力を持つ中型の軍艦.
逆に言うと,巡洋艦が確立した当時は,巡洋艦以外の軍艦は外洋で「単なる移動」以上の行動に出ることは出来なかった.
駆逐艦に近い小型艦から,殆ど戦艦と言える巡洋戦艦まで幅広い.
駆逐艦:
魚雷を搭載して敵主力艦を襲撃する小型艦.
当初は水雷艇の駆逐を目的として,「水雷艇並みの速力とそれなりの砲力」を求めたが,「それなら魚雷も積めばいいじゃん」と言うことになって,結局別の意味で水雷艇を駆逐することになった.
艦隊随伴の小型快速艦,と言うことで後に色々な役割を与えられて汎用艦になっていく.
フリゲート:
帆船時代は遠隔地への派遣や艦隊の偵察艦として用いられ,後に巡洋艦へと発 展して消滅.
その後,駆逐艦より安価な護衛艦に「フリゲート」の名前が用いられることで,名前は復活するけど帆船時代のフリゲートとはあんまり関係は無い.
ちなみに,「フリゲート」で軍艦の種別を表すので,「艦」をつけるのは厳密には誤り.
明確な定義付けが行われたのは,海軍軍縮条約が有効だった頃で,それによれば
重巡洋艦:排水量1万トン未満で主砲が6.1インチ(約15.5センチ)以上8インチ(約20.3センチ)以下のもの
軽巡洋艦:排水量1万トン未満で主砲が6.1インチ以下のもの
駆逐艦:排水量1850トン以下で主砲が5.1インチ以下のもの
その後,条約の延長が行われなくなり失効してからは,各国が自由に呼ぶようになった.
で,現在ではどうかという と,駆逐艦やフリゲートも外洋での作戦能力を持つこと,ミサイルの登場で艦の大小が戦闘能力に直結しなくなってきたことで,「ほとんど変わり無い」といえなくもなくなっていて,各国海軍がそれぞれの基準で,「これは駆逐艦」「これはフリゲート」と名付けているのが現状.
軍事板
青文字:加筆改修部分